カードローンは複数社から借入することもできるため、2社以上と契約可能です。複数社から借入があると、返済先も契約件数だけ増えるため返済負担が徐々に増えていきます。
複数から借入がある場合でも借り換えとおまとめは可能です。複数からの借入がある場合、借り換えをした方が負担を減らせるのか?それともおまとめした方が負担を減らせるのか?どちらを選択した方が良いのか紹介していきます。
2社以上のカードローンから借入をしている人でも借り換えやおまとめすることは可能です。しかし複数から借入がある場合は借り換えをするのか?おまとめにするのか?よく考えて行う必要があります。
例えば3社から借入がある場合、その中の1社だけ借り換えすることも可能ですし、2社のみおまとめするという事もできます。
複数のカードローンから借入がある場合、借り換えをしてしまうと返済負担があまり変わらないケースもあるため注意が必要です。
借り換えというのは現在借り入れしているカードローンよりも低金利のローンに乗り換えることです。つまり3社からの借入があり借り換えをする場合は1社のみ借り換えすることになります。
1社のみ低金利となるため、借り換え前よりも利息負担は1社分のみ抑えることができます。しかし残りの2社は負担軽減することはできず、毎月返済する回数も3回と変わりありません。
これでは少し返済負担が減っただけで、まだまだ返済の延滞や滞納のリスクが高いです。そのため複数からの借入がある場合、借り換えをしても根本的な解決にはなりません。
複数のカードローンから借入している場合は借り換えするのではなく、おまとめすると返済が楽になりやすいです。
複数のカードローンから借入がある場合、おまとめできないこともあります。例としては以下のような状態だとおまとめローンの審査で落ちやすくおまとめできません。
複数のカードローンから借入している場合、借入合計が多くなっていることが多いです。
カードローン1つ1つで借入している金額が少なくても、借入合計が多いとおまとめできないことがあります。
理由は借入合計が多いとおまとめ後に返済してもらえないリスクが高いためです。おまとめできる金額の目安としてはだいたい自分の年収の3分の1が目安となります。それ以上の借入がある場合はおまとめできない可能性が高いです。
例えば年収450万円の人が3社から借入をしていて、それぞれから40万円ずつ借入しているとします。借入合計としては120万円です。ここからおまとめしようとすると、おまとめに利用するローンからさらに120万円借入することになるため、一時的に借入合計が240万円になります。
自分の年収3分の1を超えてしまっているので審査には通りにくくなってしまいます。この自分の年収の3分の1以上借入できない理由は総量規制によるものです。
この総量規制は貸金業が対象ですが、おまとめ専用ローンや銀行カードローンは対象となりません。つまりおまとめ専用ローンや銀行カードローンでは年収の3分の1を超えて借入することもできます。
しかし総量規制の対象とならないローンでも規制をしていることが多く、年収の3分の1を超える場合の審査が厳しくなっています。これが年収の3分の1を超えた借入がある時もしくは高額借入がある時におまとめできない理由です。
複数のカードローンから借入があり、返済の遅延をしているとおまとめできない可能性があります。
おまとめする前に返済の遅延があるということは返済能力に問題があるということです。返済能力に問題がある人がおまとめをしたとしても返済を遅延してしまう可能性を捨てきれません。
返済してもらえないとおまとめをする金融会社も利益が出ずに困ってしまうため、貸したいとは思いません。つまり返済遅延があると、おまとめ後にも遅延をするリスクがあるためおまとめできない可能性があります。
複数の借入があり返済が遅れがち、もしくはすでに現状で遅延しているという場合はおまとめできない可能性があるため覚えておきましょう。
複数のカードローンをまとめるためには、おまとめを可能としているローンを使う必要があります。分かりやすい例でいうなら消費者金融で扱っているおまとめローンです。この場合はおまとめ専用ローンのため、おまとめを前提とした契約をすることができます。
当然おまとめを専門としているローンのため、複数のカードローンからの借入がある人でもおまとめをしやすいです。しかしおまとめ専用ローン以外でおまとめをする場合、おまとめできないことがあります。
例えば銀行のカードローンを使ったおまとめです。そもそも銀行に限らずカードローンはおまとめを前提としたローンではないため、複数の借入があるというだけで審査に落ちてしまうことがあります。
またカードローンによっては自主規制をしていることもあるためなおさらおまとめしにくいです。専用ローンを使わずカードローンでおまとめをする場合は申し込みをする段階でおまとめ目的であることを伝えておくとおまとめも多少しやすくなります。
複数からのカードローンがあり、おまとめをしたい時に必ずしもおまとめできるわけではありません。ではおまとめができない時はどのように対処すればよいのか?分からない人もいるでしょう。
対処しないと利息が無駄に発生したり、返済の遅延になってしまったりするため、対処は必要です。対処方法としては以下のような方法が挙げられます。
対処方法としては4つあるため、自分ができそうな方法で対処してみてはどうでしょうか。
複数のカードローンから借入していると借入合計が高くなりがちです。おまとめできない原因は借入合計が高いことが原因なので、借入合計額を少なくすればおまとめできる可能性も高まります。
一番の対処方法としては、カードローンに返済することです。
返済をして借入合計が少なくなればおまとめもしやすくなります。ただし、約定返済のみではおまとめするまでに時間が掛かってしまいます。
余裕があるのであれば繰り上げ返済を使って多く返済したり、一括返済で完済したりすると効果的です。複数のカードローンから借入していて、自分の金銭面に余裕があるのであれば借金を減らしてからおまとめするようにしましょう。
カードローンでは毎月約定返済が発生しますが、この約定返済額は相談次第で変更可能です。
約定返済額を下げることもできるため、「複数のカードローンから借入をしていておまとめできない、けど返済が辛い」という時は返済額を減らして対処することもできます。
ただし必ずしも返済額が減らせるわけではありません。相談をしても、カードローンを扱う金融会社が返済金額を下げられないと判断すれば返済額は下がらないので注意してください。
また毎月の返済金額が減っても複数のカードローンから借入があると、返済負担を軽減できない可能性も高いです。そのため毎月の返済金額を減らし、借金が減ってきたらおまとめすることも検討してみてください。
カードローンで毎月の約定返済金額を返済できない場合は「利息のみ返済」することができます。利息のみ返済であれば遅延にならないため、もしも約定返済ができない場合は効果的です。
返済が辛くおまとめできないという時にも効果的なので、利息のみ返済もうまく使ってみましょう。ただし利息のみ返済は借金自を減らすことはできないため根本的な解決にはなりません。
1社のみ利息のみ返済をして凌ぎ、残りのカードローンの返済をしておまとめをするなど、工夫が必要です。またずっと利息のみ返済をし続けるということも困難なため、利息のみ返済しかできなくなってしまった場合は別の方法で対処することも検討しましょう。
複数のカードローンのおまとめができないならば、債務整理で対処しましょう。債務整理をすれば利息を減らせたり、返済金額の減額ができたり、借金自体の免除ができたりします。
場合によってはおまとめよりも効果的な方法なので、おまとめをする前に債務整理することも検討してみてください。ただし債務整理を一度してしまうと、完済するまでローンを組めなくなってしまいます。
カードローンに限らず住宅ローンや自動車ローンなども組めなくなるため、債務整理をする場合はよく考えてから行いましょう。
複数のカードローンから借入がある時におまとめをすると、返済負担が減らせる効果があります。しかし利用するローンや返済計画によっては返済負担を減らせないこともあるため注意しなくてはいけません。
具体的にはどのような時に返済負担が減らせて、どのような時に返済負担が減らないのか、知っておけばおまとめで失敗しにくくなります。
複数のカードローンから借入をしている場合、1つ1つのローンから借入している金額がすべて100万円以下という人も多いのではないでしょうか。
複数からの借入がすべて100万円以下で、借入合計額が100万円以下の場合はおまとめをすることで負担を減らせる可能性が高いです。
借入詳細 | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
借入残高 | 30万円 | 40万円 | 50万円 |
金利 | 18.0% | 18.0% | 18.0% |
毎月返済額 | 10000円 | 13000円 | 16000円 |
返済総額 | 401523円 | 540515円 | 679738円 |
3つのカードローンからそれぞれ30万円、40万円、50万円借入していたとします。この場合の返済総額は1621776円です。これをまとめる場合は以下のようになる可能性があります。
金利が下がっているのは3つのカードローンからの借入合計が100万円を超えるためです。借入合計が100万円を超える場合は必ず金利が下がるため、おまとめすることで返済負担を減らせる可能性があります。
上記の例の場合、返済総額は1621776円から1576678円となっているため45098円負担軽減したことになります。つまり複数のカードローンから借入があり、借入金額がそれぞれ100万円以下であり借入合計が100万円を超える時におまとめすることで借入負担を減らすことが可能です。
ただし、毎月の返済金額や金利によっては負担が減らないこともあるため必ずしも負担が減るわけではありません。
複数からカードローンの借入をおまとめ後に、毎月の返済金額を減らし過ぎると負担が返済負担の軽減ができないこともあります。
例えば先ほどの例でおまとめ後の返済金額を30000円にした場合は、返済総額は1673920円です。おまとめ前の返済総額は1621776円なので、返済総額は52144円高くなったことになります。
借入残高、金利に変化がなくても返済金額がおまとめ前よりも下がると返済負担が減ることになります。さらに返済金額が下がると返済までの期間も伸び利息負担も増えてしまうため、返済金額を下げる時には注意が必要です。
おまとめ後に返済額を下げると、返済負担が増えてしまいますが、返済総額を特に気にしないのであれば特に問題となりません。むしろ返済額を下げることで毎月の返済をしやすくなるため遅延のリスクを下げることができます。
返済総額を下げることよりも、返済することを重視場合は返済金額を下げるのも効果的です。
複数のカードローンから借入がありおまとめをする場合は、おまとめ後の返済計画をよく考える必要があります。返済計画を立てる時に利息計算などをする場合、自分ですべて計算しようとするととても大変で計画を立てるまでに時間が掛かりがちです。
そのため、計画を立てるのであれば返済シミュレーションをオススメします。
複数のカードローンから借金をしているなら借り換えよりもおまとめローンがオススメです。
理由としては借り換えをしても1社からの負担軽減をできるだけなので、残りのカードローンの負担軽減ができません。また借入件数も減らないため、根本的な解決になりません。
おまとめローンは複数のカードローンの返済先を1つにまとめることで、返済負担を減らすことができます。ただし、おまとめをすれば必ずしも負担軽減できるとは限らないことです。
おまとめローンを利用して返済負担が増えてしまうこともあるため、注意が必要です。おまとめローンを利用する理由にもよりますが、返済負担が減らせるのか計画を立ててからおまとめするようにしましょう。
最終的は返済総額を減らしたいという場合は、現在よりも低金利のおまとめローンを利用すれば返済総額を抑えられます。または毎月の返済額を増やすことで返済総額を抑えることが可能です。
毎月の返済金額は減らし過ぎてしまうと返済総額が増えてしまうことがあります。最終的な返済総額を抑えたいという人は毎月の返済金額を下げ過ぎないようにしましょう。
ただ毎月の返済金額を下げることで得られるメリットもあります。毎月の返済金額を下げれば、おまとめした後の毎月の返済がしやすくなるため遅延のリスクを減らすことが可能です。毎月の返済金額の負担を減らしたいという人は毎月の返済金額を下げることをオススメします。
おまとめをすることで現在のカードローンの返済計画を見直すことができます。自分で計画を立てて、負担が少ない計画に見直してみてください。