カードローンの借り換えは利息を比較!返済額や金利で利息は変わる

カードローンの返済時に生じる利息を自分自身で把握しているでしょうか。もし把握できていない場合は自分で見直してみることをオススメします。

カードローンの返済時に生じる利息は、「借り換え」をすることで減らすことができることもあります。利息が高いと感じた場合はカードローンの借り換えをしてみましょう。

ここではカードローンの借り換え前後に発生する利息の比較の事を紹介していきます。

カードローンの利息比較の前に!そもそも利息とは?

そもそもカードローンの「利息」とは何か知っているでしょうか。利息というのはカードローンでお金を借り、返済時に発生する対価の事を指します。

発生する利息はカードローンに設定されている「金利」をもとに算出されるため、金利をまず確認してみましょう。例えばカードローンの金利が10%で、10万円を借りた場合、「10万円(借りた額)×10%(金利)」で計算され、返済時には1万円が利息として発生します。

カードローンの返済時発生する利息は日割りで計算

先ほどの例では単純に利息を算出できましたが、実際のカードローンの返済時発生する利息は日割りで計算することが多いです。式としては「借入残高×金利×利用日数」となります。

例によって10%の金利で10万円借りて、1か月後に返済する場合は「10万円×10%×30日(1か月)÷365日」といった式となります。利息は「821円」発生するため、この例の場合は10万円と821円が最終的な総支払額です。

ただしカードローンは返済回数が複数になることもありますし、返済方式によっても利息は変わるため、借り換えをする場合は返済回数や返済方式にも注意する必要があります。

カードローンの返済方式はリボ払いが多い!

カードローンでは返済方式にリボ払いを採用していることが多いです。リボ払いにもいくつか種類があり、主にカードローンに採用されている方式は以下の2種類があります。

  • 元金定額方式
  • 元利定額方式

元金定額方式は毎月決められた金額+利息を返済していく返済方式です。例えば10万円借りて毎月1万円返済していく場合、毎月の返済金額は1万円+利息となるため返済ごとに返済額が変動していきます。

元利定額方式は毎月決められた返済金額の中に利息が含まれています。例によって10万円借りて毎月1万円ずつ返済していくなら、毎月1万円ずつ返済していくため管理が楽です。

この2つの返済方式にリボルビング払いを合わせて「残高スライド元利定額リボルビング方式」や「残高スライド元金定額リボルビング払い」などといった返済方式となっています。

残高スライドというのは借入残高によって最低返済金額が変動する返済方式です。例えば借入残高が10万円未満の場合は毎月の最低返済金額は3000円、10万円以上20万円未満であれば4000円となります。

返済をして借入残高が10万円以下となれば返済金額は3000円となるため、借入残高とそれに伴う最低返済金額を把握しておく必要があります。

カードローンの利息は返済方式によって左右されるため比較を忘れずに

カードローンの利息は「元利定額方式」と「元金定額方式」で発生する利息の金額は異なります。借り換えをするのであれば、返済方式でどのくらい差が出るのか計算してから借り換えをしなくてはいけません。

例によってカードローンから10万円借りて、10%の金利で毎月1万円ずつ返済していくとします。返済方式な元金定額方式です。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 10821円
9万円 739円 10739円
8万円 657円 10657円
7万円 575円 10575円
6万円 493円 10493円
5万円 410円 10410円
4万円 328円 10328円
3万円 246円 10246円
2万円 164円 10164円
1万円 82円 10082円

利息の合計は4515円となるため、最終的な返済金額は10万円と4515円となります。次に元利定額返済方式の場合は以下のようになり、元金定額方式とは返済回数が増えることがわかるでしょう。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 10000円
90821円 748円 10000円
81569円 670円 10000円
72239円 593円 10000円
62832円 516円 10000円
53348円 438円 10000円
43786円 359円 10000円
34145円 280円 10000円
24425円 200円 10000円
14625円 120円 10000円
4745円 39円 4784円

金利10%のカードローンで10万円を借りて毎月1万円ずつ返済していくという条件は同じですが、元金定額方式では返済回数は10回で利息は4515円、元利定額方式では返済回数が11回で利息は合計4784円となります。

同じ条件であれば元利定額方式の方が返済回数も増え、利息も増えてしまいます。借り換え後には返済方式にも注目し、返済方式が変わることで発生する利息の計算をしてから借り換えをする必要があります。

カードローンの借り換え後の金利が下がった時の利息比較

カードローンの借り換えをすれば、借り換え前よりも金利が下がることもあります。当然ですが金利が下がれば利息も減るため、少しでも返済を楽にしたいという人は今のカードローンよりも低金利の借入先を利用するようにしましょう。

では元利定額方式と元金定額方式で金利が下がった時はどれくらいの利息になるのか?例によって10万円を借りて毎月1万円ずつ返済、今回は金利を8%として計算して比較してみます。

元金定額方式と元利定額方式で金利が下がった時の利息比較

金利が2%下がっただけでも利息は変わってきます。例によって10万円を借り毎月1万円ずつ返済、金利10%時の総利息は元金定額方式では4515円、元利定額方式では4784円です。まず元金定額方式で8%の金利で計算してみます。

借入残高 利息 返済額
10万円 657円 10657円
9万円 591円 10591円
8万円 526円 10526円
7万円 460円 10460円
6万円 394円 10394円
5万円 328円 10328円
4万円 263円 10263円
3万円 197円 10197円
2万円 131円 10131円
1万円 65円 10065円

利息の合計としては3612円となります。金利10%の時に比べると約900円安くなっているのが分かるのではないでしょうか。次に元利返済方式では以下のようになります。

借入残高 利息 返済額
10万円 657円 10000円
90657円 596円 10000円
81253円 534円 10000円
71787円 472円 10000円
62259円 409円 10000円
52668円 346円 10000円
43014円 282円 10000円
33296円 218円 10000円
23514円 154円 10000円
13668円 89円 10000円
3757円 24円 3781円

元利返済方式では返済回数に変化はなく、利息の総合計は3781円です。金利10%に比べると約1000円利息を抑えることができます。どちらの返済方式の場合でも金利以外に変更がなければ、利息を抑えることができるため、金利のみ下がる時の借り換えはとても有効です。

カードローンの利息を下げるならより低金利の借入先を選ぶ

返済金額や借入額に変更がなければ、金利が下がることで利息を抑えることができます。

そのためには現在利用しているカードローンよりも金利が低い借入先を探さなくてはいけません。基本的に消費者金融の金利は上限18%、銀行カードローンの場合は上限15%程度となっています。消費者金融のカードローンを利用している場合、銀行カードローンで借り換えをすることでより低金利での借り換えが可能です。

消費者金融を利用している場合はまず銀行カードローンでの借り換えを検討してみましょう。銀行カードローンを使っている場合、銀行でもローンによって金利が異なるため、現在よりも少しだけ低い金利のカードローンでも利息を抑えることができます。

ただし金利が低金利となれば審査が厳しくなりますし、借り換えとなるとすでに借入がある状態で審査を受けることになるため審査はより厳しくなります。

借り換えを受ける場合は審査が厳しいということも覚えておくようにしましょう。

カードローンの返済額が変わった時の利息比較!

カードローンの利息は完済までの返済回数によって変わることもあります。

1回ごとの返済金額を多くすることで返済回数を減らし、最終的な利息を減らすこともできるため、返済額はとても重要です。

例によって借入金額は10万円で金利は10%、返済金額は12000円として比較してみましょう。

返済金額を上げた時のカードローンの利息比較

10万円借りて毎月12000円で返済した場合、単純計算でいえば回で完済することができます。返済金額が10000万円の時に比べると1回ほど返済回数が減らせるだけで利息を安く抑えることができるため、実際に確認してみましょう。まず元金定額方式です。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 12821円
88000円 723円 12723円
76000円 624円 12624円
64000円 526円 12526円
52000円 427円 12427円
40000円 328円 12328円
28000円 230円 12230円
16000円 131円 12131円
4000円 32円 4032円

利息の合計としては3842円です。返済方式が同じでも返済金額1万円の時は4515円だったので、約670円安く抑えられることになります。金利を8%の時は返済金額が1万円の時に3612円だった小野で、金利を下げた時よりは利息が高いです。

つまり返済金額を上げれば、借入残高と金利が同じ時に比べると利息は抑えられますが、金利が下がった時に比べると利息は高くなることになります。次に元利返済方式ではどうなるのか計算してみましょう。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 12000円
88821円 730円 12000円
77551円 637円 12000円
66188円 544円 12000円
54732円 449円 12000円
43181円 354円 12000円
31535円 259円 12000円
19794円 162円 12000円
7956円 65円 8021円

返済金額12000円の時のそう利息は4021円です。返済金額が1万円の時はそう利息4784円だったので、760円程安くなります。金利8%の時の利息は3781円のため、金利が下がった時に比べると利息は減りません。

しかし金利が同じ時、返済金額が多い方が総利息を抑えることができるため、借り換えをして利息を減らしたい場合は返済金額を上げた方が理想を減らすことができます。

カードローンの返済額を下げた時の利息比較

カードローンの借り換え後の返済金額が下がると、総利息が借り換え前よりも高くなってしまう可能性が高いです。

今回は返済金額を8000円として計算して比較してみます。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 8821円
92000円 756円 8756円
84000円 690円 8690円
76000円 624円 8624円
68000円 558円 8558円
60000円 493円 8493円
52000円 427円 8427円
44000円 361円 8361円
36000円 295円 8295円
28000円 230円 8230円
20000円 164円 8164円
12000円 98円 8098円
4000円 32円 4032円

元金固定方式の場合、返済金額が8000円の時の総利息は5549です。返済金額が1万円の時に比べると利息が1000円以上も高くなる計算となります。

借入残高 利息 返済額
10万円 821円 8000円
92821円 762円 8000円
85583円 703円 8000円
78286円 643円 8000円
70929円 582円 8000円
63511円 522円 8000円
56033円 460円 8000円
48493円 398円 8000円
40891円 336円 8000円
33227円 273円 8000円
25500円 209円 8000円
17709円 145円 8000円
9854円 80円 8000円
1934円 15円 1949円

元利定額方式では総利息5949円となり、返済額が1万円の時に比べると1175円高いことになります。元金定額方式と元利定額方式のどちらも返済金額が下がれば利息が高いことが分かるでしょう。

返済金額が下がれば月々の返済は楽になりますが、よく計算しておかないと最終的な利息で損をしてしまうこともあるため注意してください。

カードローンの借り換え後に金利が下がり返済額も下がった場合は?

カードローンの金利が下がれば、利息も下がりますが必ずしも下がるわけではありません。

例えば金利が下がり、返済金額が下がった場合の利息は借り換え前よりも高くなってしまうこともあるため注意が必要です。

基準の10%のカードローンから10万円を借りて毎月1万円返済のローンから、8%の金利で毎月の返済額は8000円のカードローンに借り換えたとします。

計算してみると元金定額方式では4438円が総利息でした。10%の金利で10万円借り、毎月1万円ずつ返済していた時の総利息は4515円なので基準に比べると利息は下がっています。

しかし金利8%で借りて返済額が1万円の時(利息3612円)、金利10%でも返済額が12000円の時(利息3842円)に比べると返済額が増えてしまっています。

返済額がさらに下がると、借り換え前よりも利息が高くなってしまう可能性もあるため、金利が下がるカードローンでも返済額が下がる時には十分注意が必要です。

カードローンの借り換えは利息比較をしてから慎重に!

カードローンの借り換えをする場合は比較をしてから慎重に行うようにしましょう。利息を重視するのであれば、借り換え前よりも利息が高くなっていないのか計算してから借り換えをしてください。

利息は毎月の返済額が現在よりも増えた時、金利が現在よりも下がった時に抑えられる可能性が高いです。逆に返済額が減ってしまうと利息が高くなってしまうこともあるため注意してください。

また金利が下がり、返済額も下がったという場合も注意が必要で、借り換え前よりも利息が増えてしまうこともあります。その他に利息を抑える方法としては随時返済を利用することで、完済までの期間を短くすることができ利息を抑えられるため効果的です。

シミュレーションを使うことでカードローンの返済回数や利息、返済額を計算することができ、借り換え前の比較をする時に便利です。

簡単に計算することができるため、自分で計算が面倒な場合やできない場合はシミュレーションを使って計画を立ててみましょう。